輸送の安全に関する情報

安全に対する取組みについて

当社は以下の内容で取組みを推進し、安全安定輸送の確保を図っています。

1.輸送の安全に関する基本的な方針
社長は、輸送の安全の確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、社内において輸送 の安全の確保に主導的な役割を果たします。現場における安全に関する声に真摯に耳を傾け るなど現場の状況を十分に踏まえつつ、社員に対し輸送の安全の確保が最も重要であるとい う意識を徹底させます。
輸送の安全に関する計画の策定、実行、チェック、改善(Plan Do Check Act)を確実に行い、安全対策を不断に見直し、全社員が一丸となって業務を遂行することにより、絶えず 輸送の安全性の向上に努めます。
また、輸送の安全に関する情報については、積極的に公表します。
2.輸送の安全に関する達成状況及び目標
  • (1) 令和4年度達成状況
    乗務員の責任に帰する重大自動車事故の発生が2件ありました。
    有責交通事故抑止目標(乗務員の責任に帰する交通事故)は、目標を達成することができ ました。
    なお、輸送の安全確保命令、業務改善命令、その他行政処分は受けておりません。
  • (2) 令和5年度目標

    乗務員の責任に帰する

    重大自動車事故0件

    運転事故 対前年度件数 10%減

3.自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計
※発生件数の車両総台数に対する割合( % )
「令和4年度実績」
  • ・ 第2条第1から10号に該当するもの(死傷事故等) 0.71%
  • ・ 第2条第11から14号に該当するもの(車両故障等) 4.27%
  • ・ 第2条第15号に該当するもの(その他) 0.00%
4.輸送の安全のために講じた措置及び講じようとする措置
(1)令和4年度に輸送の安全のために講じた措置
①安全マネジメント体制の充実
  • ・「正しく報告する文化」の醸成に向けた仕組みづくりや報告しやすい環境改善を図りお客様 、社員の生命及び身体の保護を最優先とした輸送の安全を確保するための取組みを実施しました。
  • ・ 安全推進会議及び乗務員研修において、発生した事故に対する事例検討を実施し、乗務員一人一人へ意識の浸透を図りました。
  • ・ ヒヤリ・ハット報告の取組みについては、報告書及び映像報告をあわせて457件が提出されました。特に危険なヒヤリ・ハット映像についてはタイムリーに情報を配信し、概要の共有を図りました。また、営業所安全推進会議や各種研修等でヒヤリ・ハット映像を活用し事故を未然に防止するための指導・教育を実施しました。
  • ・ 事故情報や他山の石、事故発生時のドライブレコーダー映像を配信し、同種事故を防止するための情報を共有しました。
  • ・ 令和3年度に発生した雪害の影響により運休や迂回運行等が発生したことから、雪害時の連絡体制やお客様案内などの対応訓練を実施し、各箇所の連携確認や異常時の初動対応について 課題を検証しました。

  • 「ヒヤリ・ハット映像情報」

    「雪害を想定した異常時の初動対応訓練」
  • ・ 訓練車を使用した体験型研修・ドライブレコーダー映像活用によるKYT訓練を各種社員研修等で実施し、安全意識の向上を図りました。
  • ・ 乗務員研修は、専任の指導員が乗務員の走行データをチェックし、運転操作の指導やアドバイスを行います。また乗務員の目の動きを映像化出来るアイマークレコーダーを装着し、運転中における注意配分の状況など安全確認について指導しました。

  • 「アイマークレコーダー」

    「訓練車内部」
②安全確保のための重点取組み
  • ・ 輸送の安全に関する具体的目標について、乗務員の責任に帰する重大事故0件、有責交通事故抑止目標を設定し、輸送の安全確保を図りました。
  • ・ 毎月6日を「交差点安全確認の日」と定め、交差点通過時の見落としや発見遅れによる重大事故の防止を図るため、交差点右左折時の安全確認実践状況をチェックするなど啓発活動を行いました。
  • ・ 交差点右左折時の一旦停止・最徐行による安全確認の取組みについて、バス車体後部に啓発ステッカーを掲示し、他車ドライバーや自転車・利用客、地域の方々に取組みの実施に対して呼びかけを行っております。

  • 「交差点安全確認の日」啓発活動

    「ステッカー掲示」
  • ・ 1月に社長と社員が輸送の安全を確保するための取組みや重大事故防止対策等についての意見交換会をWeb形式で開催しました。
  • ・ 毎月本社安全推進会議を開催し、事故・事象について検証を行い事故防止対策や更なる輸送の安全確保の取組みを検討しました。
  • ・ 7月に車内事故防止キャンペーンの取組みを実施したほか、9月、11月、3月に当社独自で車内事故防止の日を設定し、作成した車内事故防止動画の配信や点呼時に安全唱和を行うなど、車内事故防止への意識高揚を図るとともに、主要駅・バスターミナル等でお客様に車内事故防止へのご協力を呼びかける横断幕を掲げた啓発活動を実施しました。

  • 「社長と乗務員の意見交換会」

    「本社安全推進会議」

    「車内事故防止の啓発」
    ・から(KARA)運転とは、複数のことをひとつひとつ丁寧に行い一つの行動を確実に実施する取組みです。未然に事故を防止することを目的に「から(KARA)運転」の取組みを実施しました。

    「から運転啓発ポスター」
  • ・ 運転中の健康起因による事故を未然に防止するため、法令で定められた健康診断に加えて 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を全乗務員に実施しているほか、68歳以上の乗務員を対象 とした、脳ドック受診を行っております。また、産業医による職場巡視を実施し、健康管理 面談を行い健康診断の結果をもとに異常所見が見られた場合には、産業医と連携し専門的な知見に基づき乗務の可否を判断しています。
③安全性向上のための投資
  • EDSS(ドライバー異常時対応システム)の搭載
  • ・ 平成30年度以降に導入された都市間車両及び令和元年度以降に導入された路線車両については、EDSSを搭載し、バス車内ポスターやホームページでお客様にお知らせをしております。
  •  【都市間】


    「運転席非常ボタン」

    「都市間車両客席非常ボタン」

    「作動時、赤色フラッシャー」

    【路線】

    「運転席非常ボタン」

    「路線車両客席非常ボタン」
  • 車内注意表示装置の装備・注意喚起ステッカーの貼り付け
  • ・ お客様へ注意喚起の為、車内注意表示装置や路線バス全車両車内通路床に転倒防止ステッ カーを貼り付けし、お客様に注意喚起を促しています。

  • 「車内注意表示装置」

    「お客様への転倒防止及び駆け込み乗車の注意喚起ステッカー」
  • 運行支援システム(貸切車除く)・車外注意喚起装置を全車に搭載
  • ・ 早発防止機能は、バス停留所の通過時間に対しバス到着時の時刻との差を表示させ、早発時には警告音で注意を促します。
  • ・ 経路間違い防止機能は、あらかじめ注意分岐ポイントを登録し、その地点に差し掛かった際、音声及び画面で運行経路を表示します。
  • ・ 後方バックモニターは、後方の視野に入りにくい障害物などの確認をすることが可能となっており未然に事故を防ぎます。

  • 「運行支援システム」

    「後方モニター」
  • ・ 車外注意喚起装置は、左折時及びバス停進入時、後退時など車両周辺で想定される事故を未然に防止するため、自転車や歩行者などに車両の動きを音声で伝え注意喚起を行います。

  • 「車外注意喚起装置」
  • 自動消火装置の搭載
  • ・ 自動消火装置は、検知チューブの火災感知により起動する全自動の消火システムです。消 火を開始すると、ノズルから消火剤が円錐状の霧となって降り注ぎ温度を急激に下げ酸素を 強制的に外部へ排出します。消火剤の噴射時間は約70秒です。
  •  「自動消火装置」
    「エンジンルーム内」
  • 「当社の主な安全装置一覧」

    (令和5年4月1日現在)

    機能 用途区分 路線 高速 貸切 合計
    台数 366 25 25 416
    1 ドライバー異常時対応システム
    (EDSS)
    装着数
    装着率
    69
    19%
    5
    20%
    74
    19%
    2 車内注意表示装置 装着数
    装着率
    93
    25%
    93
    25%
    3 運行支援システム
    (早発/経路間違い防止機能)
    装着数
    装着率
    366
    100%
    25
    100%
    391
    100%
    4 車外注意喚起装置
    (安全君)
    装着数
    装着率
    366
    100%
    25
    100%
    25
    100%
    416
    100%
    5 自動消火装置 装着数
    装着率
    25
    100%
    25
    100%
  • 新型コロナウイルス感染症対策の継続
  • ・ 令和4年度につきましても、新型コロナウイルス感染症対策を実施しました。


  • 「路線バス換気扇」

    「抗ウイルス・抗菌施工ポスター」

    「黙乗ステッカー」
(2) 令和5年度に輸送の安全のために講じる措置(計画)
①安全マネジメント体制の充実
  • ・ 安全管理体制の強化及び運輸防災マネジメント体制の整備
  • ・ 「正しく報告する文化」の醸成に向けた仕組みづくりの検討
  • ・ 安全マネジメント内部監査の充実
②安全確保のための重点取組
  • ・ 輸送の安全に関する具体的目標計画の設定及び実行
  • ・ 「交差点安全確認の日」「車内事故防止の日」の取り組み継続と実地研修の充実
  • ・ ヒヤリ・ハット報告の推進と活用
  • ・ アンケート結果を反映した「運行支援システム」改修の検討
③安全に対する教育の充実
  • ・ バス乗務員・送迎バス運転者に対する指導及び監督の充実
  • ・ 訓練車を活用した基本動作の定着
5.輸送の安全に関わる情報の伝達体制その他の組織体制
6.輸送の安全に関する教育及び研修の実施状況
主な研修 対象社員 開催時期 教育及び研修の内容 R4年度実績(人数)
1 定期研修 全乗務員 毎週(火、木) 3年に1度、適性診断を受診させるとともに、訓練車を使用した基本動作や車両特性の再確認を目的とした研修 177名
2 安全推進会議(動画配信) 全乗務員 年4回(各営業所) 社長からのメッセージや「事業用自動車の運転者に対して行う指導及 び監督の指針」に基づいた乗務員に対する11項目についての安全講和を動画配信し、各営業所で指導、教育を行う会議 全乗務員
3 新任運行管理者研修 新任運行管理者 5月 新たに運行管理者として選任された社員を対象に運行管理者としての 心構えや使命、業務における重要性の理解及び知識の習得を目的とした研修 9名
4 運行管理者研修 統括運行管理者及び運行管理者 6月(Web形式) 統括運行管理者及び運行管理者としての役割や心構え・乗務員への指導、教育を目的とした研修 10名
5 若年運転者研修 運転者に選任後3年目が経過する乗務員 概ね6月~8月 基本動作や安全確認、車内案内等の重要性を再教育し、事故防止を目的とした研修 21名
6 第23回安全運転・サービス競技会 各営業所から選抜された乗務員 9月 運転技術の向上や質の高い接客応対を習得し、お客様に安全安心を提供することを目的とした競技会を実施 10名
7 高齢運転者研修 8/1現在で60歳、63歳、65歳以上の乗務員 概ね9月~12月 日常の健康管理、身体機能の低下に伴う交通事故の特徴的傾向について理解することを目的とした研修 40名
8 指導・教導運転者研修 指導・教導運転者 11月(Web形式) 指導・教導運転者としての役割や心構え、新人乗務員に対する指導について留意事項等を理解することを目的とした研修 15名
9 第4回全国JRバスグループ運転競技会 当社の運転競技会で社長賞を獲得した乗務員 11月 全国に展開するJRバスグループ間で相互に連携し、運転技術の研鑽とサービスの向上を図ることを目的とした競技会の実施 路線の部1名
高速の部1名
10 第20回冬道走行訓練 乗務員(新人乗務員を対象) 1月 冬期間におけるアイスバーン路面や凸凹路面等、異常路面を想定したコースを作成し、急制動時の滑走や車両特性を体感させるなど冬期路面の運転操作や危険意識の向上を目的とした訓練の実施 30名
11 事故対応実務者研修 運行管理者・運行管理補助者・指導管理者等 3月 事故発生時におけるお客様、相手方への初期対応や保険の基本、しくみ等について習得することを目的とした研修 13名
12 乗務員新人研修 乗務員 適時 訓練車を使用した指導運転者による訓練後の習熟度を確認することを目的とした研修 27名
13 1年研修 入社後概ね1年経過の乗務員 適時 訓練車を使用した基本動作等の重要性を再教育し、事故防止を目的とした研修 13名
14 2年研修 入社後概ね2年経過の乗務員 適時 訓練車を使用した基本動作等の重要性を再教育し、事故防止を目的とした研修 19名
15 採用時研修Ⅰ 新たに雇い入れた乗務員 適時 入社時において会社概要や企業理念、「事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」に基づいた新人乗務員に対する7項目についての教育を目的とした研修 47名
16 採用時研修Ⅱ 入社後概ね3ヶ月経過の乗務員 適時 入社後において安全関係等の知識を習得することを目的とした研修 25名
17 安全運転研修 運転操作の再確認を必要とする乗務員又は旅客自動車運送事業運輸規則第38条2項1に該当する乗務員 適時 事故多発傾向にある乗務員に対して、発生事象の振り返りと今後の対策及び安全運行に対する心構え等の指導、または「事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」に基づいた事故惹起運転者に対する7項目についての教育を目的とした研修 3名
18 社員安全運転講習 送迎運転者、整備士、クリーン業務係、デスク社員 適時 社員研修室による、訓練車を使用した安全確認方法や車両特性を理解させることを目的とした講習及び社用車等を運転する社員に対して適性診断の受診や冬道走行訓練の参加による安全意識の向上を目的とした講習 48名

新型コロナウイルス感染防止のため、一部Web形式による会議・研修を実施しました。


「営業所・安全推進会議」

「運行管理者研修」

「指導・教導運転者研修」

「第23回安全運転・サービス競技会」

「事故対応実務者研修」

「第20回冬道走行訓練」

「エレベーター付きバス取扱い訓練」

「異常時対応訓練」

「車両特性把握訓練」
7.輸送の安全に関する内部監査結果並びにそれに基づき講じた措置及び講じようとする措置
(1)各営業所
  • ・ 4月、6月、12月に本社安全整備部が全営業所を対象に安全管理規程関係簿冊の整備状況等を中心に監査を実施し、適正であることを確認しました。
  • ・ 7月、8月、12月、2月、3月に安全統括管理者が全営業所を対象に職場巡回を実施し、 新型コロナ感染症防止対策状況及び輸送の安全確保に向けた取組みや点呼実施状況を確認し 運行管理者が法令に則り点呼等の業務を実施していることを確認しました。
(2)本社安全主管部門
  • ・ 令和4年10月17日~10月28日の12日間安全統括管理者の指示により監査担当部門が、運輸安全マネジメントの実施状況について監査を実施した結果、概ね適正であることを確認しました。
8.事業用自動車、運転者、運行管理者、整備管理者に関わる情報

(令和5年4月1日現在)

営業所 事業用自動車運転者数 事業用自動車数 運行管理者数 整備管理者数
乗合 貸切 乗合 貸切 補助者
小樽 12 10 4 1
手稲 124 91 8 2 1
琴似 206 130 20 10 2 1
厚別 144 99 4 8 1 1
北広島 59 36 6 1
様似 28 20 1 4 1
合計 573 386 25 40 5 6

(※運行委託している深川営業所を除く)

9.安全統括管理者
氏名 中村 哲也
役職 取締役 安全整備部長
10.安全管理規程

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